医療・福祉クラウド:睡眠モニタリングセンサクラウドサービス(IoT/M2M)開発

産学官連携によるオープンイノベーション
組織や業種等の壁を越えた技術・ノウハウ・人材による共創

少子高齢化、医療・介護の高度化・多様化、生活者ニーズ等が大きく変わる中、医療・介護分野にICT(情報通信)の技術融合を促進し、社会的な課題解決、新たな価値の創出等を目指す取り組みが加速しています。このような背景のもと、弊社は産学官連携プロジェクトにおいて、学術研究機関の基礎研究、独自技術を事業化・実用化に結び付けるために、センサデータを活用した全く新しい睡眠モニタリングクラウドの構築を担当しました。
昨今、老若男女問わず、睡眠がQOL(Quality of Life:生命・生活の質)に直接的な影響を及ぼすことが明らかになっています。一方、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)が大きな社会問題となる中、健康的に年齢を重ね、一人一人のライフスタイル、価値観に合った睡眠モデルの可視化と改善、生活水準の向上を目指す上で新しい計測・評価方法が求められていました。特にこれまでの終夜睡眠ポリグラフ検査、ホルタ心電図等による診断は、高精度な睡眠状態の解析が可能である一方で次のような課題を抱えておりました。
・大量のセンサ・機器を人体に装着・接続する必要があり、患者(生活者)の負担を強いること
・病院、スリープクリニック等でプロの医療スタッフによる実施が必要であること
・日常の長期睡眠モニタリングに不向きであること
・睡眠状態診断機器・装置が高いこと

無拘束、非接触で心拍数、呼吸数、体動を測定することができる
全く新しい睡眠モニタリングクラウド

日常生活において生活者に一切負担を掛けずに、高性能・低価格かつ自動的な計測手段と評価方法の開発が望まれる中、本プロジェクトでは枕の下にセンサボードを敷き、睡眠時の呼吸動作と心臓拍動に由来する微小な圧力変動を検出し、そのデジタル化されたデータをネットワーク経由で自動的に遠隔のクラウド環境に蓄積する手法を採用しました。データ処理は、Wavelet変換を用いてセンサボードが計測した生体信号から呼吸および心拍波形を抽出し、特徴点検出アルゴリズムにより心拍数、呼吸数、体動などを自動的に検出する手法が用いられました。
本プロジェクトにおいて、弊社はIoT/M2M、センサを活用したクラウドプラットフォーム設計・開発の経験とノウハウを活かし、クラウド基盤上にあらゆる機器・デバイス(センサ等)のデータを収集することができるゲートウェイ機能を実装したM2Mプラットフォーム環境の構築とクラウドアプリケーション(ソフトウェア)構築を担当しました。

睡眠品質の分析、健康状態のモニタリング健康診断から、睡眠時無呼吸症候群、
不整脈疾患等のスクリーリングに活用可能

このたびの睡眠モニタリングクラウドは、心拍、呼吸波形、体動に加え、いびき等の音声データ、温度、湿度、照度等の環境データ等も高精度に導出できるため、測定したデータを解析・可視化することで、
・生活者の睡眠品質の分析
・健康状態のモニタリング
・日常睡眠増進製品・サプリメントの評価
・睡眠時無呼吸症候群、不整脈疾患の診断
等に活用することが可能となります。また、高齢者福祉施設をはじめ地域の病院・診療所・介護施設等、医療関係機関との連携や情報共有を図ることにより、生活者の診療、治療の質的向上を目指す、地域医療連携体制の構築にも寄与して行くことが期待できます。


Last Updated on Thursday, 6 Nov 2014 08:14