エネルギークラウド:福島からはじまる太陽光発電モニタリングセンサクラウド開発

電子機器の設計・開発・販売を展開する、アサヒ電子株式会社と協業
福島県に「高効率ソーラー発電システム・モニタリングデータクラウド実用化研究開発」が採択

東日本大震災から約3年が経過し、福島県は国内外からの支援のもと、復旧・復興に向けて前進しています。特に、大震災・原子力災害からの復旧・復興は、最重要かつ最優先の課題であり、再生可能エネルギーの推進を主要な施策の一つに位置付け、様々な取り組みを展開しています。
弊社は2013年10月に、電子機器の設計・開発・販売を展開するアサヒ電子株式会社(本社:福島県郡山市)との連携のもと、本県に「高効率ソーラー発電システム・モニタリングデータクラウド実用化研究開発」を共同提案し、採択されました。本研究開発は、福島の地から再生可能エネルギーを推進する最先端製品・サービスを開発し、エネルギー・地球環境問題解決の一翼を担うと同時に、関連産業の裾野拡大、新たな雇用の創出等を通じて、地域創生・活性化に貢献することを大きな使命にしています。

センサを活用し、ストリング単位・パネル単位の異常・故障を自動検知
リアルタイムで、太陽光発電システムの監視・運用モニタリングを実現

2012年7月、再生可能エネルギー固定価格買取制度の開始以降、国内において公共・産業用・大規模メガソーラー等が急激に増加しています。その多くは経済性が最優先され、本来優先されるべき中長期の太陽光発電システムの運用・管理品質の仕組みが軽視されている風潮がありました。ある調査によると、全体の1/3相当の太陽光発電システムが、一度は何らかの不具合を経験していると言われています。(太陽光発電システムの不具合事例ファイル 加藤和彦著 日刊工業新聞社発行)。また、太陽光パネルの設置は直列接続であるため、ストリングに劣化パネルが存在した場合、そのパネルが全体の発電量を大きく低下させる可能性があります。
本プロジェクトでは太陽光パネルの異常・故障を明らかにするために、パネル単位、ストリング単位の電流電圧特性を用いる手法を採用。発電データの電流と電圧等のデータを収集するセンサ機器(Neoale:ネオエール)と発電データを受信し、ネットワーク越しのクラウド環境に送信するゲートウェイ機器をアサヒ電子社が開発しました。弊社はIIJ GIO(IaaS)のクラウド基盤上に、PCS(パワーコンディショナ)、日射計等太陽光発電に関する機器・デバイス(センサ等)のデータを収集可能なM2Mプラットフォームを構築し、さらにクラウドアプリケーション(ソフトウェア)構築を担当しました。

産総研と共同で「不良診断アルゴリズム」を評価
太陽光発電モニタリングクラウドの新たな挑戦

このたびアサヒ電子社と共同で開発・構築した機器、クラウドは次のような特徴を持っています。
・不良診断アルゴリズム搭載により、より正確な不良診断が可能(不良パネルの特定に注力可能)
・ケーブル敷設が不要な無線型(既設の太陽光発電サイトにも容易に後付けが可能)
・時間的、季節的、地域的格差による異なる太陽光発電データの詳細情報をリアルタイムに表示
・PCはもちろん、タブレットやスマートフォン等マルチデバイスに標準対応
2013年12月には、独立行政法人 産業技術総合研究所の福島再生可能エネルギー研究開発拠点における「被災地企業の技術シーズ評価プログラム」に「Neoale」が採択。不良診断アルゴリズムの実証実験が共同で開始されています。本実証実験の波及効果として次のようなことが期待できます。
・メガソーラ、ミドルソーラ等の太陽光発電の故障早期発見による発電量向上
・不良回路の断路の遠隔操作による安全性の向上


Last Updated on Thursday, 6 Nov 2014 08:14